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法人概要

設立趣旨

戦後50年を経過した今日、時代の変遷の中でさまざまな歪みが生じています。特に減速低成長時代を迎えた日本経済は、バブル崩壊以降いまだにその後遺症から脱却できず混迷の只中にあります。このことは、未曽有の経済成長を成し遂げ、物質的豊かさを享受してきた日本人にとって試練の時期を迎えたことを意味するものです。また、激変する経済社会のなかで、いろいろな形で社会問題化しているのが現状であります。

特に、多年にわたり社会の進展に寄与してきた高齢者層には、その影響が殊のほか大きいものがあります。しかも、医療技術の進歩と医薬の開発、食生活の向上等により、わが国は世界の長寿国に仲間入りしたことは誠に喜ばしいことであります。反面、人口の高齢化率は年々増加の一途を辿り、65歳以上の高齢者の総人口に占める割合は、99年に約15%、2025年には約25%に達するものと推計され、わが国にとって2000年代は超高齢化社会への突入の時代であります。

こうした中で、急激に高まった都市への人口集中から、深刻な過密・過疎の問題、そして、これを背景にして生じる核家族化の進行、扶養意識の減退、また、デフレ資産による高齢者の経済的基盤の衰弱化等、はなはだ不安定なものとなっています。

そこで、介護を要する高齢者に対する福祉施設の拡大強化の必要性が今日強く叫ばれております。国分寺市においては、いまだにこれらの高齢者が生活する施設が1箇所しかなく、やむなく他地域の施設のご厄介にならなければならないのが現状であります。このような状況を憂え、私どもは市と相談、指導を受け施設造りを進めてきました。すなわち常時介護を必要としかつ、居宅においてこれを受けることが困難な高齢者が入居し介護を受けられる施設。また、介護保険に向けて在宅支援、地域交流の場として特別養護老人ホームを建設し運営することを目的として(仮称)社会福祉法人 心会の設立を計画し、老人福祉施策の一端を担い、その増進に寄与せんとするものであります。